妊娠
妊娠に関するよくある質問
妊娠に関する一般的な質問への回答:症状、生活習慣、安全性、妊婦のための根拠に基づいたガイダンス。
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この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。
出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については日本産科婦人科学会をご確認ください。
妊娠初期(4〜12週)に体で起きていること
妊娠のどの時期よりも多くの生理的変化が、この12週間に詰め込まれています。それでいて外見はほとんど変わらないため、つらさが周囲に伝わりにくい時期でもあります。着床から数日でヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は48〜72時間ごとに倍増し、プロゲステロンが子宮の収縮を抑え、エストロゲンが乳腺と子宮への血流を増やします。初期の不調をつくるのはこのホルモンの急変であって、気のせいでも気持ちの弱さでもありません。
最も確実な手がかりは月経が来ないことです。市販の検査薬は尿中のhCGを測り、日本の一般用検査薬は生理予定日の1週間後から使う設計です。陽性が出たら妊娠5〜8週ごろに産婦人科を受診し、超音波で子宮の中に胎嚢と心拍があることを確認します。分娩を扱う施設は初期のうちに予約が埋まることが多いため、どこで産むか、里帰り出産をするかは早めに考えておきましょう。
心拍が確認できたら、市区町村の窓口に妊娠届を出し、母子健康手帳と妊婦健診の受診票(補助券)を受け取ります。妊婦健診はおおむね14回分が公費で助成され、間隔の目安は23週までが4週間に1回、24〜35週が2週間に1回、36週以降は毎週です。
初期によくある変化には次のようなものがあります。
- 吐き気と嘔吐:妊婦の70〜80%が経験します。8〜10週ごろが山で、多くは14週ごろまでに落ち着きます。
- 乳房の張りと痛み:最も早く現れる変化のひとつで、月経が遅れる数日前から感じることもあります。
- 強い眠気とだるさ:プロゲステロンの上昇と、胎盤をつくる膨大な代謝の仕事によるものです。
- 頻尿:hCGが腎臓への血流を増やすため、子宮が膀胱を押すより前から尿量が増えます。
- 少量の出血:受精から6〜12日ごろの着床出血はよくあることです。ただし少量を超える出血はすぐ受診してください。
- 気分の変動:エストロゲンとプロゲステロンは神経伝達物質にも影響します。感情の起伏や不安が増すのは自然で、心の病気ではありません。
初期は流産が最も起こりやすい時期でもあります。妊娠が確認されたうちのおよそ10〜15%が12週までに終わり、その大半は胎児の染色体の問題によるもので、母親の行動が原因ではありません。8〜10週で心拍が確認できると、この確率は大きく下がります。
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栄養とサプリメント:本当に必要なもの
妊娠中の食事を調べ始めると矛盾する情報が次々に出てきますが、厚生労働省の妊産婦のための食生活指針と日本人の食事摂取基準が示す軸は単純です。いろいろな食品をまんべんなく食べ、葉酸を含むサプリメントを早く始め、食中毒のリスクがある少数の食品だけを避けることです。
エネルギーはどれくらい増やすか:2人分食べるという言い方は誤りです。食事摂取基準が示す1日の付加量は、初期が約50キロカロリー、中期が約250キロカロリー、後期が約450キロカロリー。量より質のほうがはるかに重要です。
おもな栄養素とその役割:
- 葉酸(食事に加えサプリメントから1日400 µg):二分脊椎や無脳症といった神経管閉鎖障害のリスクを最大70%下げます。妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までが特に重要です。
- 鉄:循環血液量が40〜50%増えるため、鉄欠乏性貧血は妊婦に最も多い栄養障害です。赤身の肉、あさり、小松菜、大豆製品から。ビタミンCと一緒だと吸収がよく、カルシウムや濃いお茶とは吸収が落ちます。レバーは鉄が豊富ですが、ビタミンAのとりすぎになるため初期は控えめに。
- カルシウム(推奨量は1日650 mg):足りないとあなたの骨から使われます。日本人女性は推奨量に届かないことが多いので、乳製品、小魚、豆腐、青菜を意識してください。
- ビタミンD(目安は1日8.5 µg):不足は妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、低出生体重と関連します。室内中心の生活で不足しやすく、魚やきのこ、適度な日光が助けになります。
- DHA(1日200〜300 mg):胎児の脳と網膜の発達に欠かせないオメガ3系脂肪酸です。青魚に多く、魚を食べない人には藻類由来のサプリメントがあります。
- ヨウ素:海藻をよく食べる日本の食生活では不足しにくく、むしろ昆布やだしのとりすぎによる過剰が胎児の甲状腺機能に影響することがあります。海外向けのヨウ素サプリメントを自己判断で足さないでください。
避けたい食べ物:加熱が不十分な肉・鶏肉・卵・魚介、生ハムやスモークサーモン、加熱していないナチュラルチーズ、パテ(リステリアとトキソプラズマの対策です)、レバーの食べすぎ。アルコールは安全とされる量がないため妊娠中は飲みません。カフェインは1日200 mg、コーヒーなら2杯程度まで。野菜はよく洗い、土いじりや猫のトイレ掃除は手袋を使うか誰かに任せましょう。
魚と水銀の目安(厚生労働省):魚はDHAの大切な供給源なので、避けるのではなく選び方を変えます。キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチは週に1回(1回約80 g)まで。キダイ、マカジキ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、クロムツは週に2回(合計約160 g)まで。サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、ツナ缶は特に制限なく食べられます。
妊娠中の運動:効果と安全な範囲
経過が順調な妊娠では、体を動かすことは安全なだけでなく積極的に勧められます。目安は週150分の中強度の有酸素運動で、一般の成人と同じ水準です。定期的な運動は妊娠糖尿病のリスクを最大28%下げ、妊娠高血圧症候群のリスクを減らし、体重の増えすぎを防ぎ、気分と睡眠を改善し、分娩の活動期が短くなることとも関連します。
日本で広く使われている妊婦スポーツの安全管理の考え方では、経過が順調なら12週以降に始め、心拍数は1分間150拍以下、1回60分以内、週2〜3回を目安とします。
どの時期でも比較的安全な運動:
- ウォーキング。最も手軽で、根拠も最もそろっています
- 水泳とアクアビクス。関節への負担が少なく、体重が増えても続けられます
- 固定式のエアロバイク。転倒の危険がありません
- マタニティヨガとピラティス。体幹、柔軟性、呼吸を整えます
- 衝撃の少ないエアロビクス
- 中程度の重さの筋力トレーニング。正しい姿勢で行い、息を止めないこと
避けたい運動:お腹に衝撃が加わりうる競技(格闘技、サッカー、初期を過ぎてからのバスケットボール)、転倒しやすい活動(スキー、乗馬、器械体操)、スクーバダイビング(胎児の減圧症の危険)、高温多湿の環境やホットヨガ(深部体温が38.9℃を超えると神経管の異常と関連します)、20週以降の仰向けでの運動(子宮が下大静脈を圧迫し心拍出量が下がります)。夏の屋外は時間帯を選んでください。
中止して連絡すべきサイン:胸の痛み、動く前からの息切れ、めまいや失神しそうな感じ、頭痛、ふくらはぎの腫れや痛み、性器出血、規則的なお腹の張り、水っぽいものが流れ出る感じ。
前置胎盤(26週以降)、切迫早産、破水、妊娠高血圧症候群、重い貧血がある場合は、内容の変更や安静が勧められることがあります。運動の計画は妊婦健診で主治医か助産師に必ず伝えてください。
体重増加:日本の目安はどこにあるか
体重の増え方の目安は、増えすぎも増えなさすぎも母子の経過を悪くするという長年の研究にもとづきます。日本の目安は2021年に見直され、それまでより増加幅が広くなりました。基準は妊娠前の体格指数(BMI)です。
- 低体重(BMI 18.5未満):12〜15 kg
- ふつう(BMI 18.5以上25.0未満):10〜13 kg
- 肥満1度(BMI 25.0以上30.0未満):7〜10 kg
- 肥満2度以上(BMI 30.0以上):個別に対応し、上限5 kgまでが目安
増え方は一定ではありません。初期は1〜2 kg程度にとどまり、中期以降はふつうの体格で1週間に0.3〜0.5 kgが目安です。上限を超えると妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、大きく育ちすぎる赤ちゃん、帝王切開、産後に体重が戻りにくいことと関連します。一方で日本は低出生体重児の割合が高い国で、増やさなさすぎることも発育不全や早産につながります。健診ごとの数字より、数週間の傾向を見てください。
増えた体重の内訳は、合計12 kg前後の場合で、赤ちゃんが約3.0〜3.5 kg、胎盤が約0.7 kg、羊水が約0.9 kg、大きくなった子宮が約0.9 kg、乳房が約0.9 kg、増えた血液が約1.8 kg、組織にたまる水分が約1.8 kg、そして産後の回復と授乳のために蓄えられる脂肪が約3 kgです。
出生前検査:それぞれが何を調べているのか
出生前の検査は2種類に分かれます。スクリーニング検査は確率を示すだけで診断はできません。確定検査である絨毛検査と羊水検査は答えがはっきりしますが、わずかに流産の危険を伴います。
初期のコンバインド検査(11〜13週):超音波で胎児の後頸部の厚み(NT)を測り、母体血のPAPP-Aと遊離β-hCGを組み合わせて、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーの確率を計算します。検出率はおよそ80〜90%、陽性でも実際は違う場合が5%程度あります。日本では妊婦健診の公費助成の対象外で、希望する人が自費で受けます。
NIPT、母体血を用いた出生前遺伝学的検査(10週以降):母親の血液中を流れる胎児由来のDNAを調べます。21トリソミーへの感度は99%を超え、陽性で実際は違う割合は0.1%未満です。日本では2022年から出生前検査の認証制度が始まり、遺伝カウンセリングとセットの認証施設で受けるのが原則です。認証のない施設では、結果が出たあとの説明や相談につながらないことがあります。これもスクリーニングなので、陽性なら絨毛検査か羊水検査で確定させてから判断してください。費用は自費です。
中期の胎児超音波(18〜20週ごろ):体の構造を最も詳しく見られる時期です。ただし妊婦健診の超音波は発育と羊水量、胎盤の位置の確認が中心で、臓器を系統立てて調べる胎児精密超音波は別枠の自費検査という施設が多いのが日本の実情です。希望するなら早めに相談を。
妊娠糖尿病の検査(24〜28週):初期に随時血糖を測り、中期に50 gのブドウ糖負荷試験か随時血糖でふるい分けます。基準を超えたら75 gの経口ブドウ糖負荷試験に進み、空腹時92 mg/dL、1時間値180 mg/dL、2時間値153 mg/dLのうち1つでも満たせば妊娠糖尿病と診断されます。妊娠の6〜9%に起こりますが、多くは食事の工夫と運動で管理できます。
B群溶血性レンサ球菌(GBS)の検査(33〜37週):腟と肛門のまわりの培養検査です。健康な大人の4分の1程度が持つ常在菌で、ふだんは無害ですが、分娩のときに赤ちゃんへうつると重い感染症を起こすことがあります。陽性なら分娩中に点滴で抗菌薬を使います。前もって飲み薬で除菌しても分娩までに元に戻るため意味がありません。
どの検査も義務ではありません。受ける前に、結果が出たとき何を知りたいのかをパートナーと話しておくと、決断は少し軽くなります。
よくある不調と、根拠のある対処
元気な赤ちゃんを育てているホルモンと体の変化は、そのまま妊娠をつらくする不調の原因でもあります。夜中の3時に胸やけで目が覚めた人にとって、それは慰めになりません。前提をひとつ。市販薬や漢方薬、サプリメントを自己判断で使わないでください。薬の安全性は、国立成育医療研究センターの妊娠と薬情報センターや、かかりつけの産婦人科・薬剤師に相談できます。
つわり:少量を何回にも分け、においの少ないもの(クラッカー、トースト、ごはん)を食べるのが基本です。しょうがは1回250 mgを1日4回までなら根拠がそろっています。薬ではビタミンB6(ピリドキシン)1回10〜25 mgを1日3回が第一選択で、足りなければ医師の判断で制吐薬を加えます。水分がとれない、体重が5%以上減った、尿にケトンが出るときは妊娠悪阻として点滴が必要で、ビタミンB1を含む輸液を使います。
胸やけと逆流:後期には最大80%が経験します。1回の食事量を減らす、食後2時間は横にならない、上半身を少し高くして寝る、脂っこいもの・辛いもの・酸味の強いものを避ける。制酸薬は安全で、カルシウムの補給にもなります。効かないときは、ファモチジンなどのH2受容体拮抗薬やオメプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬が、必要と判断されれば妊娠中でも使えます。
腰痛:50〜80%が経験します。子宮が大きくなって重心が前に移り、腰の反りが強くなるためです。マタニティヨガ、水泳、体幹とお尻の筋肉を鍛える運動が最も有効で、骨盤や恥骨の痛みには骨盤ベルトが役立ちます。鎮痛薬はアセトアミノフェンを最小量・最短期間で使うのが第一選択。イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬は、胎児の腎機能への影響と動脈管の早期閉鎖のおそれから20週以降は使いません。
便秘:プロゲステロンが腸の動きを遅くし、鉄剤が追い打ちをかけます。食物繊維を1日25〜30 g、水分を1.5リットル前後、無理のない範囲で体を動かすこと。日本では酸化マグネシウムが最もよく処方され、妊娠中も使いやすい薬です。刺激性の下剤は短期間、医師の指示のもとでだけにします。
こむら返り:中期から後期、特に夜間に多い症状です。原因は完全には分かっていませんが、ランダム化比較試験ではマグネシウムの補充(1日300 mg程度)に効果がありました。寝る前のストレッチと十分な水分も助けになります。片脚だけが急に強く痛み、腫れて熱を持つ場合は深部静脈血栓症の可能性があり、すぐに受診してください。
円靱帯の痛み:下腹部や足の付け根に、片側または両側で起こる鋭く短い痛みです。子宮を支える靱帯が引き伸ばされる14〜16週ごろから始まり、寝返りや笑い、咳などの急な動きで強くなります。数秒から数分で治まり、害はありません。ゆっくり動く、温める、腹帯や骨盤ベルトで支えると楽になります。強い痛みが続く場合や発熱を伴う場合は受診を。
胎動:いつ数え、いつ電話するか
胎動は、お腹の中の赤ちゃんがあなたに直接送ってくる数少ないサインです。決まった回数を覚えるより、その子にとっていつもの動き方を知っておくほうが役に立ちます。いつものパターンからはっきり減った状態が続くときは、自宅で様子を見ず、その日のうちに調べてもらう対象だと考えてください。
はじめての妊娠では18〜25週ごろ、2人目以降では16週ごろから胎動を感じ始めます。最初は泡がはじけるような頼りない感覚ですが、後期になると回転、キック、しゃっくりとはっきり分かります。初めて胎動を感じた日は母子健康手帳に記録しておきましょう。
28週ごろからは、一日のうちいつよく動くか、どんな動き方か、どのくらいの頻度かを把握しておきます。数える場合は10カウント法が一般的で、胎動を10回感じるまでの時間を毎日同じ時間帯に記録します。多くは30分から1時間以内ですが、大切なのは数字より普段との比較です。
臨月が近づくと子宮の中の余裕が減って動き方は変わりますが、胎動がなくなることはありません。分娩中も赤ちゃんは動きます。いつもよりはっきり少ないと感じたら、翌朝まで待たずに分娩予定の施設へ電話してください。夜間や休日でも助産師が対応します。32〜33週以降は分娩監視装置による胎児心拍のモニタリング(ノンストレステスト)で状態を確認し、必要なら超音波を追加します。胎動の減少は低酸素状態や胎盤機能低下のサインであることがあり、何ともなかったと確認できるほうが待つより安全です。
なお、赤ちゃんには20〜40分ほどの睡眠周期があり、その間は動きが少なくなります。冷たい飲み物、軽い食事、左を下にして横になる、お腹に手を当てるといった刺激で目を覚ますことがあります。2時間たっても反応がなければ連絡してください。家庭用の心音計で心拍が聞こえたことを理由に受診を先延ばしにしないでください。
お産の準備:妊娠後期にしておくこと
妊娠後期は28週から40週まで(42週以降は過期産)。赤ちゃんが最も大きく育ち、臓器の仕上げが進み、あなた自身が心と体でお産に向かう時期です。
手続きは早めに。出産費用には健康保険から出産育児一時金が支給され、直接支払制度を使えば窓口での支払いを抑えられます。金額と手続きは加入先で確認を。働いている場合、産前休業は6週間前(多胎は14週間前)から請求でき、産後8週間は原則として就業できません。つわりや切迫早産で勤務の調整が必要なときは、母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)に医師が必要な措置を記入して勤務先に提出すると、時差通勤や休憩、作業の軽減を求められます。
里帰り出産をするなら32〜34週ごろまでに帰省し、里帰り先の施設へ早めに連絡します。妊婦健診の受診票は住んでいる自治体の外では使えないことが多く、いったん自費で払って後から払い戻しを申請します。期限があるので出発前に窓口で確認を。
お産が近いサイン:
- 赤ちゃんが下がる:お産の数週間前に赤ちゃんが骨盤の中へ下りてきます。胃が楽になる一方、骨盤への圧迫感と頻尿が強まります。はじめてのお産では2〜4週間前が多く、2人目以降は陣痛が始まってからのこともあります。
- 前駆陣痛(ブラクストン・ヒックス収縮):不規則で痛みがないか軽い程度のお腹の張りです。子宮の練習のようなもので、後期ほど頻繁になり最後の数週間は強く感じますが、お産の陣痛ではありません。
- おしるし:子宮の入口をふさいでいた粘液が、子宮頸管が柔らかくなるのに伴って出てきます。ピンク色や血のまじったおりものは正常ですが、生理のような出血は正常ではありません。
- 破水:透明または少し赤みのある液体が、勢いよく、あるいはじわじわと出てきます。すぐに連絡してください。感染を防ぐため入浴やタンポンは避け、清潔なナプキンを当てて向かいます。
いつ施設に連絡するか:日本では、はじめてのお産なら10分おき、2人目以降なら15分おきの規則的な陣痛が連絡の目安とされています。破水した、出血がある、強い痛みが続くというときは、陣痛の間隔にかかわらずすぐ電話してください。判断に迷うときも電話でかまいません。それが施設の役割です。
バースプラン:痛みへの対処、立ち会う人、分娩の姿勢、早期の肌の触れ合い、母乳、へその緒を切るタイミングなど、希望を短くまとめた文書です。結果を保証するものではなく、医療者と話し合うための道具として役立ちます。柔軟な期待と根拠のある希望が組み合わさると、お産がどう進んでも納得しやすくなります。
産後の準備は、お産の準備と同じくらい大切です。産褥ショーツや悪露用ナプキン、母乳パッド、ゆったりした服を用意し、誰にどう手伝ってもらうかを妊娠中に決めます。産後うつはおよそ7人に1人に起こり、産後の不安症状はさらに多く見られます。産後2週間健診と1か月健診では気分の質問票で確認しますが、それを待たずにつらいときは連絡してかまいません。自治体の産後ケア事業や新生児訪問は、妊娠中に申し込み方法を調べておくと使いやすくなります。
その日のうちに受診が必要なサイン
妊娠中の症状の多くは次の健診まで待てます。ここに挙げるものは待てません。網羅的な一覧ではなく、その日のうちの診察か救急受診が必要な代表的サインです。救急車は119番、呼ぶか迷ったときは実施地域であれば#7119で相談できます。夜間でも分娩予定の施設に電話してかまいません。
すぐに119番、または救急外来へ:
- 大量の性器出血(1時間でナプキンがいっぱいになる)
- おさまらない強い腹痛
- 妊娠高血圧症候群のサイン。アセトアミノフェンで取れない激しい頭痛、顔や手の急なむくみ、目のちらつき・かすみ、みぞおちや右上腹部の痛み
- 息が苦しい、胸が痛い
- 片脚が急に強く腫れ、ふくらはぎに痛みや熱感がある(深部静脈血栓症の疑い)
- 38℃以上の発熱と悪寒
- けいれん、意識がなくなる
- お腹を打った、転倒した、交通事故にあった(自覚症状がなくても受診を)
その日のうちに施設へ電話を:
- 28週以降で胎動が減った、感じない
- 時期を問わず破水したかもしれないとき
- 37週未満での規則的なお腹の張り(切迫早産の可能性)
- 24時間水分がとれないほどの吐き気と嘔吐
- 排尿時の痛みと発熱(腎盂腎炎の可能性)
- 1〜2日で2 kg近く体重が増え、むくみを伴う
- 手のひらと足の裏のかゆみ、特に夜に強いもの(妊娠性肝内胆汁うっ滞症の可能性)
受診すべきか判断できないときは、迷わず電話してください。心配で連絡したことを責められることはなく、連絡しなかったときの代償のほうがはるかに大きくなります。この記事は情報提供を目的とし、主治医による診療に代わるものではありません。
よくある質問
妊娠中に運動することは安全ですか?
はい、ウォーキング、水泳、マタニティヨガなどの軽い活動は一般的に安全で有益です。
避けるべき食べ物は何ですか?
生肉、未殺菌の乳製品、水銀含有量の高い魚、過剰なカフェインやアルコールを避けてください。
どのくらいの体重増加が必要ですか?
妊娠前のBMIによって異なります。ほとんどの女性は妊娠中に11〜16kg増加します。
妊娠中に旅行できますか?
はい、ただし28週以降の飛行機旅行の前に医師に相談してください。水分を十分に取り、定期的に動くようにしてください。
妊娠の初期症状は何ですか?
月経の欠如、悪心、乳房の圧痛、疲労、気分の変化が一般的な早期兆候です。
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