妊娠
入院バッグチェックリスト:出産に本当に必要なもの
出産と産後入院のための決定版パッキングリスト。ママ用、赤ちゃん用、そして毎回忘れられるものまで。
公開日:
この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。
出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については日本産科婦人科学会をご確認ください。
いつ準備するか:36週ルール
入院バッグは妊娠36週までに準備しておきましょう。出産の約10%は37週より前に起こります。早産は稀ですが前触れなく始まることも多く、36週までに準備しておけば深夜の慌ただしい荷造りを避けられます。
荷物は「陣痛バッグ」と「産後バッグ」の2つに分けると便利です。1つ目は小さめのバッグで陣痛中や出産直後に必要なものをまとめ、2つ目は少し大きめのバッグで産後に必要なものをまとめて、病棟に移ってからパートナーに運んでもらっても構いません。
日本の出産で特に重要なのが入院期間の違いです。海外の記事は退院まで数日という前提で書かれていることが多いですが、日本では正常分娩でも入院期間が数日ではなく、およそ1週間前後になるのが一般的です。この長めの入院期間こそ、日本の入院バッグを大きめに準備すべき最大の理由です。正確な日数は産院ごとに異なるため、必ず自分の産院に確認しておきましょう。
書類の準備も欠かせません。まず一番に用意すべきなのが母子健康手帳です。妊婦健診の記録や出産の経過が記載される、日本の出産で欠かせない書類で、入院時に必ず持参します。あわせて健康保険証、診察券、そして今も一部の産院で求められる印鑑も準備しましょう。出産育児一時金の書類は、産院から案内があれば揃えておくと退院時の手続きがスムーズです。
事前に産院へ電話し、「お産セット」の内容を確認しておくのもおすすめです。多くの産院ではおむつや清浄綿、悪露用ナプキンなどをセットで用意してくれるため、内容を把握しておくだけで持ち物リストが半分近くに減ることもあります。
陣痛中のママへ
陣痛中に大切なのは快適さと機能性です。ほとんどの時間を病院着で過ごしますが、自分のものが手元にあると安心感が違います。
- ゆったりとした楽な服装:前開きで柔らかいナイトガウンや、着慣れた大きめのTシャツ。濃い色が実用的です。お腹まわりが締め付けられる服は避けましょう。
- 滑り止め付きの靴下やスリッパ:病院の床は冷たいことが多いです。
- リップクリーム:呼吸法や酸素マスクの使用で唇は思った以上に乾燥します。持ち物リストの中で最も過小評価されがちなアイテムです。
- ヘアゴムとヘアクリップ:髪をまとめておきたくなるので、多めに用意しておきましょう。
- スマートフォン、充電器、モバイルバッテリー:陣痛の間隔計測や連絡、写真撮影で頻繁に使うため、深夜のバッテリー切れは大きなストレスになります。
- 母子健康手帳と保険証のコピー:原本とは別に控えを用意しておくと安心です。
- 軽い軽食:本格的な陣痛中は飲食制限があることが多いですが、前期は長引くこともあります。クラッカーやドライフルーツなど消化に優しいものを。付き添いの分も忘れずに。
- 陣痛初期のゆったりした時間を過ごすためのもの:ダウンロード済みの音楽やポッドキャスト、軽い読み物など。
- コンタクトレンズ用品または眼鏡:コンタクトを使用している場合は洗浄液と眼鏡を。手術の際コンタクトの装着は推奨されません。
産後のママへ
産後の入院は体の回復と新生児のお世話に慣れる期間です。日本ではおよそ1週間ほど入院することが多く、産後用のバッグは他国の「数日分」の目安より多めに用意しておくと安心です。
- 授乳用ブラジャー(2〜3枚):柔らかく、ワイヤーなしで片手で開けられるもの。産後数日で胸のサイズが変わるため、妊娠後期は少し余裕あるサイズを。
- 母乳パッド:母乳漏れに備えて。入院中は使い捨てタイプが便利です。
- ラノリンクリームや乳頭ケア用クリーム:痛みがなくても授乳のたびに1日目から塗ると予防になります。
- ハイウエストで濃い色のショーツ(5〜7枚):1週間前後の入院を想定し多めに。帝王切開の場合は傷口を覆えるハイウエストタイプが必須です。
- 産褥ナプキン:厚手で無香料のもの。産院提供分だけでは1週間分に足りないこともあるため、2〜3パック持参を。
- トラベルサイズの洗面用具:シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、歯ブラシ、歯磨き粉、デオドラント。
- 退院時の服:ウエストがゆったりしたもの。退院時のお腹は妊娠5〜6ヶ月ごろの体型に近いため、マタニティ服や産後用の服を。
- 使い慣れた自分の枕:病院の枕は薄く感じることが多く、自分の枕があると授乳の姿勢が楽になります。
赤ちゃんへ
新生児が最初の数日に必要とするものはわずかです—暖かさ、抱っこ、授乳、清潔なおむつ。多くの産院では基本アイテムを「お産セット」として用意してくれるため、赤ちゃん用のリストは思っているより短くなります。事前に産院へ電話し、内容を確認しておきましょう。
- 退院時の服(2サイズ用意):新生児サイズと0〜3ヶ月サイズの両方。足つきのカバーオールタイプが実用的です。
- 退院用の帽子:新生児は頭から熱を逃しやすいもの。産院で用意されることも多いですが、自分のものがあると安心です。
- おくるみ(2枚):軽いガーゼ素材のものが、おくるみとしてだけでなく授乳中の目隠しや清潔な敷物としても使えて便利です。
- 粉ミルクと哺乳瓶(ミルク育児を予定または検討中の場合):使い切りタイプの液体ミルクと月齢に合った乳首を1〜2個。産院にもミルクはありますが希望のメーカーとは限りません。
- おしゃぶり(任意):使う予定があれば持参を。多くの母乳育児の専門家は、授乳が軌道に乗るまで(目安3〜4週間)は使用を控えることを勧めています。
- チャイルドシート(自家用車で帰る場合):赤ちゃんの年齢や体格に合ったものを取り付けておく必要があります。タクシーで帰宅する場合は対応が会社によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
付き添いの人へ
パートナーや付き添いの人は病室で最も準備不足になりがちです。火曜の朝に始まった陣痛が出産に至るのは水曜の午後、ということも珍しくありません。見込んで準備しましょう。
- 少なくとも2泊分の着替えと基本的な洗面用具
- 携帯電話の充電器とモバイルバッテリー
- 現金とカード:自動販売機や駐車場、近くの飲食店では両方が必要になることが多い
- 歩きやすい靴:硬い床に長時間立っていると疲れます
- 宿泊する場合は自分用の枕
- 軽食や飲み物:スタッフが余分に用意しているとは限りません
- 静かな待ち時間を過ごすための娯楽(陣痛初期や夜間の空き時間は長くなることがあります)
- 出産後に連絡する人のリストと伝える内容のメモ
家に置いていくもの
荷物の詰め込みすぎはよくある失敗です。パンパンに詰まった重いバッグは陣痛中に探すのが大変で、相部屋も多い病室にはスペースもありません。産後数日で本当に必要なもの以外は家に置いていきましょう。
具体的には、大量のアクセサリー(紛失や破損が多い)、重い本やかさばる娯楽用品、赤ちゃんの服の詰め込みすぎ(入院中はほぼ産院提供の服で過ごします)、何足もの靴、フルサイズの洗面用具など。トラベルサイズで十分です。
そして、不安な気持ちも家に置いていきましょう。すべてを完璧に準備することはできませんし、それが普通です。助産師や看護師はこれまで何千もの家族を支えてきたプロです。本当に必要なものは現地で分かりますし、足りないものがあれば付き添いの人に取りに帰ってもらうこともできます。
忘れ物リスト
産科の看護師や助産師が「忘れられていた」「急いで持ってきてほしい」とよく耳にするもの—振り返れば当たり前でも、出産準備の大きな流れの中ではつい見落としがちです。
- リップクリーム—このガイドで2回目の登場です。それほど忘れられやすいアイテムだからです
- 携帯電話の充電器—ケーブルだけでなく、コンセントに挿す本体部分も
- ヘアゴム—最初の陣痛から欲しくなります
- 濃い色のタオル—病院のタオルは薄手で、産後の出血で染みになることがあります
- ママ自身の退院用の服—赤ちゃんの分は準備しても、自分の分を忘れる人が多いです
- 付き添いの人の追加の軽食
- 常用している処方薬—赤ちゃん用の荷物に気を取られて忘れがちです
- 母子健康手帳と保険証などの書類—バッグの一番手前にあるファスナー付きポケットに入れておきましょう
デジタル面の準備
入院準備のデジタル面は見落とされがちですが役立ちます。音楽やポッドキャスト、動画は事前にダウンロードを。病院のWi-Fiは不安定なことが多く、陣痛中のストリーミングはストレスの原因になります。
入院前にWhispieアプリを設定しておきましょう。赤ちゃんの授乳、おむつ替え、睡眠を最初の数時間から記録できます。これらは最初の健診でかかりつけの小児科医から必ず聞かれる内容です。1日目から記録しておけば、後から記憶を頼りに思い出す必要がなくなります。自分自身の回復メモも残しておきましょう—初めて歩いた時間、初めて食事をした時間、痛み止めの効き具合など。産後の診察でも役立ちます。
出産報告の準備もしておくと安心です。送るメッセージや写真のテンプレートを下書きしておきましょう。疲れて余裕がない時期に一から考えるより、テンプレートがあれば仕上げるだけで済みます。
よくある質問
入院バッグはいつ準備すべきですか?
妊娠36週までに準備してください。出産の約10%は37週前に起こります。36週までに全て準備しておけば、37週でも42週でも陣痛が始まっても準備万端です。
出産後、病院にどのくらい滞在しますか?
合併症のない経腟分娩の場合、ほとんどの病院では24〜48時間以内に退院できます。帝王切開後は通常2〜4泊します。少なくとも3泊分の準備をしてください。
病院はおむつとおしりふきを提供してくれますか?
ほとんどの病院は入院中に新生児用おむつとおしりふきを提供します。ただし、規定が病院によって異なりますので、産科病棟に確認してください。
パートナーは何を持参すべきですか?
少なくとも2泊分の着替え、洗面用具、携帯電話の充電器、現金とカード、歩きやすい靴、軽食、自分の娯楽用品。出産は思ったよりずっと長くかかることが多いです。
人々が最もよく忘れるものは何ですか?
取り付けられたチャイルドシートが最も忘れられるもの(バッグではなく、車の中に)。チャイルドシートなしでは新生児を連れて帰れません。また、携帯充電器、リップクリーム、ヘアゴムもよく忘れます。
母子健康手帳はなぜそれほど重要なのですか?
母子健康手帳には妊婦健診の記録や出産の経過、これまでの検査結果がまとめられており、入院時に医療者が最初に確認する書類です。忘れると経過を一から説明する必要が出て手続きに時間がかかることがあります。健康保険証、診察券とあわせてバッグの一番手前に入れておきましょう。
「お産セット」には具体的に何が入っていますか?
産院によって内容は異なりますが、多くはおむつ、清浄綿、悪露用ナプキン、母乳パッドなど入院中に使う消耗品をまとめて用意しています。何が含まれるかは施設ごとに差が大きいため、入院前に電話で確認しておくと同じものを重複して買わずに済みます。
入院期間が海外の記事より長いと聞きましたが、荷物の量はどのくらい変えればいいですか?
正常分娩でも入院がおよそ1週間前後になることが多いため、下着や産褥ナプキンなどの消耗品は数日分ではなく1週間分を目安に多めに用意しておくと安心です。正確な日数は産院ごとに違うので、事前に確認しておきましょう。
Whispie
お子さん自身のリズムを学ぶ睡眠予測、授乳と成長の記録、予防接種のリマインド、週ごとの妊娠記録。妊娠期から幼児期まで。
Whispieの他のアプリ
毎週の育児のヒントを、迷惑メールなしで
お子さまの時期に合わせた科学的なアドバイスを、メールで直接お届けします。