子育てのヒント
スクリーンタイムガイド:研究が本当に示すこと
スクリーンタイムはどのくらいが多すぎるのか?さまざまな年齢層の子どもへのスクリーンの影響に関する研究が示すことと、健全な制限の設け方。
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この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。
出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については日本小児科学会をご確認ください。
画面と幼い子どもについて研究が示していること
画面に早くから触れることは、大規模な研究で言語発達の遅れ、ごっこ遊びの減少、注意の持続時間の短さ、睡眠の問題と関連づけられています。すべての子どもが同じように影響を受けるわけではありませんが、傾向は大きな研究のあいだで繰り返し現れます。
理由は幼い子どもの学び方にあります。子どもはやりとり、探索、遊びを通して学ぶのに対し、画面は受け身で一方通行です。ことばの発達には会話が欠かせません。「とり!」と本物の鳥を指さして言われるほうが、同じことを言う画面よりも早くことばを覚えます。手先の器用さは実際に物をつかみ、動かすことから育つのであり、画面をなぞることからは育ちません。ごっこ遊びは問題解決力や創造力を育てますが、誰かが画面の中で遊んでいるのを見るだけでは育ちません。
とはいえ、画面そのものが悪いわけではありません。一緒に見る教育的なコンテンツは学びにつながりますし、離れて暮らす祖父母とのビデオ通話はつながりを生みます。大切な問いは「画面は悪いか」ではなく、あなたの家庭にとって「どれくらいの量を、どんな内容で、どんなふうに」使うかです。
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年齢別の目安
18か月未満:画面は避けましょう。唯一の例外は家族とのビデオ通話です。双方向のやりとりで、人との関係そのものだからです。この大切な時期は、親子の関係を育てること、会話を通して言葉を発達させること、そして実際の物の世界を探索することに集中する時期です。この年齢では画面から得られる恩恵はほとんどなく、大切なやりとりの時間を奪ってしまうことさえあります。
18〜24か月:画面を使うなら、ごく短く(1日15〜20分まで)、必ず一緒に見ることが大切です。「うさぎさんがぴょんぴょんしてるね。木が見える?」というように言葉を添えることで、画面の中の出来事を現実の世界へと橋渡しできます。この年齢向けに作られた、テンポがゆっくりで質の高い番組を選びましょう。
2〜5歳:1日1時間までを上限とし、教育的または向社会的な質の良いコンテンツを、できれば一緒に見ましょう。子どもが画面を見ているときは、そばにいて質問したり、いったん止めて話し合ったり、内容を実生活に結びつけたりしてください。
覚えておいてほしいこと:これらはあくまで上限であり、目指すべき目標ではありません。もっと少ない時間で元気に育っている子どもはたくさんいます。少ないぶんにはいつでも問題ありませんが、多すぎるのは考えものです。
毎日の生活で実際に効く工夫
必要になる前にはっきりとしたルールを決めておく
落ち着いているときに、かんしゃくの最中ではなく、家庭のメディアとの付き合い方を決めておきましょう。「画面は昼食のあとから夕食前までの間で合計30分」のように具体的に決めます。紙に書いて貼り出し、一貫して守ります。これだけで毎日の交渉がなくなります。
つけっぱなしのテレビをやめる
効果が大きいのに見落とされがちな対策です。テレビが常についているなら消しましょう。代わりに音楽やポッドキャスト、あるいは静けさを取り入れてみてください。子どもの遊びが充実し、やりとりが増え、画面をせがむ回数が減っていくはずです。
魅力的な代わりの活動を用意する
子どもが画面を選ぶのは、それがいちばん面白いからではなく、手軽でそこにあるからです。画面時間を減らしたいなら、他の活動をもっと魅力的にしましょう。外遊び(いちばんおすすめの代わりです)、絵を描く、積み木、絵本、料理など。よく画面を見る時間帯に、コンセントのいらないおもちゃのかごを見えるところに置いておく家庭もあります。
目に見えるタイマーを使う
子どもは「あと5分ね」よりも、目に見えるタイマーのほうを理解しやすいものです。残り時間が減っていくのが見えるタイマーがあると、落ち着いて気持ちを切り替えやすくなります。時間になったら、交渉せずに画面をオフにします。
食事や移行の時間は画面なしで
食事の時間はつながりの時間です。寝る前や外出前などの移行の時間は不安定になりやすく、画面があるとかえって難しくなります。この時間は守りましょう。移行の場面であなたがそばにいることは、どんな気晴らしよりもずっと価値があります。
できるときは一緒に見る
画面を見るなら、そばにいましょう。子どもの隣に座り、見ているものについて話しましょう。それだけで価値は倍になり、親子のきずなも深まります。
まとめ
- • これはルールではなく、あくまで目安です。家庭の事情やニーズに合わせて調整してください。
- • 少ないほうがよいのです。AAPの基準は上限であり、多くの子どもはそれよりずっと少なくても元気に育ちます。
- • つけっぱなしのテレビは見えない妨げです。それをなくすことは最も効果の大きい変化のひとつです。
- • 一緒に見ることですべてが変わります。一人で見るのと一緒に見るのとでは、まったく違う経験になります。
- • 外遊びがいちばんの代わりです。迷ったら外に出ましょう。
よくある質問
年齢別のスクリーンタイムの適切な量は?
米国小児科学会(AAP)は次のように推奨しています。生後18か月未満はビデオ通話を除いて画面を避ける。18〜24か月は、画面を使うなら質の高い番組を大人と一緒に見る。2〜5歳は良質なコンテンツを1日1時間まで、できれば保護者と一緒に。6歳以上は、睡眠や運動、その他の健全な習慣を画面が奪わないよう、時間とコンテンツの種類に一貫した制限を設ける。これらは上限であり、目標ではありません。もっと少なくても元気に育つ子どもはたくさんいます。鍵になるのは「質」です。一緒に見る教育的なコンテンツと、受け身で流れているだけのテレビや、依存させるよう作られたアプリとはまったく別物です。
一緒に見ることはなぜ大切なのですか?画面から一人で学ぶことはできないのでしょうか?
子どもは、一人で画面を見るときよりも、大人と一緒に見るときのほうがずっと多くを学びます。一緒に見ながら「今何が起きているか」を話すことで、画面の中の学びを現実の生活に結びつける手助けになります。数を数える番組を一人で見ている子は画面の中だけの数を覚えますが、同じ子が親と一緒に見て、親が部屋の中の物を実際に数えれば、数字が現実のものだと理解します。一緒に見ることで、いったん止めて話し合ったり、質問に答えたり、内容を子どもの世界に結びつけたりする機会が生まれます。さらに、大人がそばにいることでスクリーンタイムは孤立した時間ではなく社会的な時間になります。一人での画面利用は孤独感や不安を強めることがありますが、一緒に見る時間は親子のきずなを深める活動にもなります。
つけっぱなしのテレビについてはどうでしょうか?直接見ていなければ関係ないのでは?
つけっぱなしのテレビは、直接見ていなくても幼い子どもに大きな影響を与えます。音声が遊びの邪魔をし、親子のやりとりを減らし、注意力を分散させるためです。研究によれば、テレビが背景で流れていると、子どもの遊びの創造性が下がり、親との関わりも減ることが分かっています。背景テレビを減らすことは、家庭でできる最も効果の大きい変化のひとつです。物音や賑やかさが欲しいときは、テレビの代わりに音楽やオーディオブック、ポッドキャストを試してみてください。食事中、遊びの時間、家族の時間は画面をオフにしましょう。この単純な変化だけで、子どもがより活発になり、やりとりが増え、意外にも画面を欲しがる回数自体が減ることがよくあります。
毎回のせめぎ合いなしに、画面を求められたときどう対応すればいいですか?
はっきりとした一貫のルールがあれば、毎日の交渉は減ります。まず家庭のスクリーンタイムの上限(たとえば「お昼寝のあとに30分番組を1本」など)を決め、それをはっきり伝えましょう。「あとでね」ではなく、「今日は夕食のあとに見られるよ」「明日の静かな時間に見ようね」のように具体的に伝えます。目に見えるタイマーを使うと、子どもは残り時間を把握しやすくなります。ルールが一貫していて予測可能だと、交渉そのものが減っていきます——境界線が変わらないと分かれば、ごねても意味がないと学ぶからです。工作、積み木、絵本、外遊びなど、魅力的な代わりの活動もあらかじめ用意しておきましょう。画面を欲しがる頻度が増えたときは、たいてい退屈か刺激過多のサインです。外遊びや手を使う活動を増やす合図だと考えてください。
幼い子どもにとって「質の良い」コンテンツとは何を指すのですか?
質の良いコンテンツとは、テンポがゆっくりで理解する時間があり、教育的あるいは向社会的な内容で、刺激が強すぎず(カット割りが少なく、色が現実的で、突然の大きな音がない)、登場人物の感情に焦点が当たっていて子どもが感情や社会的な状況を理解する助けになるものです。良い例としては『ダニエル・タイガーのご近所さん』『セサミストリート』などが挙げられます。避けたいのは、点滅が多くテンポの速い番組、暴力的・恐怖をあおる内容、おもちゃを売るためだけに作られた商業色の強い番組です。番組やアプリの詳しい評価はCommon Sense Mediaのようなサイトで確認できます。覚えておきたいのは、どんなに「良い」コンテンツでも、実際のやりとりや遊び、探索の代わりにはならないということです。最も質の高いコンテンツとは、親が子どもと関わること、それ自体なのです。
画面から離れる移行を、どう手助けすればいいですか?
移行は幼い脳にとって難しいものです。まず予告をしましょう。「あと5分見たら画面はおしまいだよ」。カウントダウンも効果的です。「あと3分…2分…1分…おしまい」。画面のあとの活動もあらかじめ伝えておきます。「見終わったら外に行こうね」。時間になったら交渉せず一貫して終わらせましょう。画面のあとに決まった流れ(おやつ、ハグ、絵本の時間など)を作ると助けになります。子どもがぐずったら気持ちを認めてあげてください。「もっと見たかったんだね。やめるのは難しいよね」。そのうえで、感情そのものを罰せず、落ち着いた態度を保ちます。一貫した対応を続けることで、少しずつ移行はスムーズになっていきます。避けたいのは、画面を移行のごほうびに使うこと(余計に魅力的になってしまいます)や、脅し文句に使うこと(「言うことを聞かないなら画面はなし」など)です。
幼い子どもにとって、画面時間の一番良い代わりとなる活動は何ですか?
外遊びに勝るものはありません。よじ登ったり、掘ったり、走ったり、探検したり——お金もかからず、身体感覚を育て、創造性を引き出し、行動を自然に落ち着かせてくれます。積み木やレゴ、お絵かき、粘土、感覚遊びなどの手を使う遊びは、微細運動や計画力、創造力を育てます。絵本の読み聞かせは双方向で言葉が豊かです。音楽やダンス、楽器も良い代わりになります。年齢に合った形での料理の手伝いは、学びと感覚刺激、家族のきずなを同時に育てます。大人は見守りながら子どもに主導権を渡す自由遊びも大切です。自然の中の散歩や公園、水遊びといった屋外での探索もおすすめです。最も良い活動は、どれも大人が一緒に関わるものです。子どもは一人で画面を見るより、大人と一緒にパズルをするほうを選びます。「画面で子どもの気をそらす」から「直接関わる」へと意識を切り替えられれば、子どもの幸福感も行動も良くなっていきます。
教育アプリはどうですか?テレビとは違うものなのでしょうか?
一部のアプリは受け身のテレビよりインタラクティブですが、それでも限界があります。問題は、アプリやゲームが依存するように設計されていることです。色、音、報酬の仕組みが、注意を引きつけ、また戻ってきたくなるように作り込まれています。「教育的」とうたうアプリでも、もっと価値のある学びの機会を奪ってしまうことがあります。幼い子どもにとって本当の学びは、遊びや探索、会話、実際に手を使う経験を通して起こります。文字を教えるアプリより、粘土や砂で文字の形を作りながら音について話すほうが優れています。数を数えるアプリより、階段を上りながら実際に数えるほうが優れています。現実世界での学びはすべての感覚を使い、人との関わりを含みます。アプリを使うなら、最小限にとどめ、受け身でなく双方向のものを選び、できれば一緒に行いましょう。幼い子どもにとって最も質の高い学びの道具は、あなた自身なのです。
罪悪感を持たずに、自分自身のために画面をどう活用すればいいですか?
親には休息が必要です。これはごく普通で健全なことです。シャワーやコーヒー、ひと息つく時間を作るために画面を使うことは、育児放棄ではなく生き延びるための工夫です。夕食を作る間の20分だけ画面を使い、食事を求めて泣く子の対応をしなくて済むようにする——こうした戦略的な使い方をしている家庭もあります。それで問題ありません。大切なのは完璧さではなく全体としてのパターンです。ただし、休みのたびに画面だけに頼り、まったく休憩を取れていないなら、燃え尽きてしまいます。罪悪感を抱く代わりに、現実的な計画を立てましょう。「午前中は画面なし、昼食後に1本、夕食前に1本」。これなら休憩は取れても、画面がずっとついている状態にはなりません。自分に優しくしてください。子育ては大変です。ときどき画面を使うのは失敗ではありません。一人で子育てをしながらメディアを完全に避けるのは現実的ではないのです。
子どもが画面に依存しているようで、ずっと見ている場合はどうすればいいですか?
画面の使いすぎは依存のように進むことがあります。脳がドーパミンで報酬づけされ、やめにくくなるためです。もしお子さんがこのパターンに入っているなら、リセットが必要です。大変ですが可能です。1〜2週間かけて少しずつ画面を減らし、魅力的な代わりの活動(特に外遊び)を増やし、かんしゃくには思いやりを持って対応し、一貫性を保ちましょう。思い切ってきっぱりやめる方法がうまくいくこともあります(最初の3〜5日はつらいですが、その後は落ち着いてきます)。外遊びや手を使う活動、あなた自身の関わりといった魅力的な代わりを増やすほど、画面の引力は弱まっていきます。画面がご褒美や気持ちの切り替えの主な手段になっているなら、代わりを見つけましょう。落ち着くためには外遊び、寝る前には絵本、楽しみのためには遊び、といった具合です。この移行には2〜4週間かかりますが、効果は大きいものです。難しいと感じたら、セラピストや育児の専門家、信頼できる友人など、周囲の助けを求めてください。
画面が子どもの目や発達に影響しないか心配すべきでしょうか?
目の疲れは実際に起こります。画面は近く明るいためです。20分ごとに20フィート(約6メートル)先を20秒間見る「20-20-20ルール」を心がけると、目の筋肉がゆるみます。薄暗い部屋での画面利用は疲れを増やすので避けましょう。幼少期の長時間の画面利用と近視の関連を示す研究もありますが、画面そのものが原因なのか、他の要因と関連しているだけなのかはまだはっきりしていません。より大きな影響は発達面にあります。遊びの減少、外遊びの減少(外遊びは実は視力を強くします)、運動不足、睡眠の乱れです。画面がもたらす最大のリスクは目そのものではなく、社会性や感情、身体の力を育てる大切な遊びやふれあいを失ってしまうことです。外遊び(視力にも良いとされています)や手を使う遊びのほうが、発達にとってはるかに保護的な働きをします。
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