ベビーケア
赤ちゃんの発熱Q&A17選:何度から?冷やし方は?予防接種後の熱まで
赤ちゃんの発熱は何度からか、予防接種後の熱への対応、冷やし方、受診の目安など17の質問に、厚生労働省・NHS・AAPの情報をもとに回答します。
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この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。
出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については日本小児科学会をご確認ください。
「何度から発熱?」「予防接種のあとの熱は大丈夫?」「冷却シートは使っていい?」——赤ちゃんの発熱をめぐる質問は、夜中に不安になりやすいテーマです。ここでは厚生労働省の保護者向けガイド、英国NHS、米国小児科学会(AAP)の情報をもとに、17の質問にひとつずつ、落ち着いて答えます。緊急性が疑われるときは、このページを読み進めるより先に、かかりつけ医や救急(119番)に連絡してください。
赤ちゃんの発熱は何度からですか?
英国NHSは「38℃以上を高い体温(発熱)」としています。米国小児科学会(AAP)も、直腸で測って「38℃(華氏100.4度)以上」を発熱とし、とくに生後3か月未満では直腸での測定がもっとも信頼できるとしています。日本の公的機関が「何度から発熱」と単独で明言している資料は確認できなかったため、ここではNHSとAAPの基準をご紹介します。
生後3か月未満で熱が出たらどうすればいいですか?
これは年齢を問わず最優先で受診が必要なサインです。厚生労働省が公開する保護者向け医療のかかり方ガイド(日本小児科医会・日本小児科救急医学会のチェックリストに基づく)は、「生後3か月未満(予防接種後以外)」を「早めに受診(時間外でも)」すべき代表的なサインの一つとして挙げています。英国NHSも「生後3か月未満で38℃以上の体温があれば111番に電話」、米国AAPも「生後3か月(12週)未満で38.0℃以上」を受診・連絡の基準としており、この点は各国で一致しています。
予防接種の後に熱が出たら、生後3か月未満でも緊急事態ですか?
いいえ、必ずしもそうとは限りません。厚生労働省の保護者向けガイドは、「生後3か月未満」の受診基準に「予防接種後以外」という但し書きを明記しており、予防接種後の発熱は他の生後3か月未満の発熱とは別に考えるべきとしています。米国AAPも、DTaP・インフルエンザ・MRなどの予防接種後の発熱は通常1〜2日で自然に落ち着くとしています。ただし、40℃を超える高熱や、ぐったりしている・呼吸が苦しいといった様子があれば、予防接種後であってもすぐに受診してください。
予防接種の副反応の熱は何日くらい続きますか?
米国AAPは、多くの予防接種について「発熱はほとんどの場合、接種後12時間以内に始まり、1〜2日続く」としており、DTaPで約25%、インフルエンザワクチンで約20%、MRワクチンで約10%に発熱がみられるとしています。厚生労働省が示す季節性インフルエンザワクチンのような不活化ワクチンではおおむね接種当日から翌日にかけて発熱がみられ通常2〜3日以内に治まり、MRのような生ワクチンでは接種後5〜14日ほど経ってから発熱が出ることがあるなど、ワクチンの種類によって熱の出方や続く期間が異なります。
BCGを受けたあとに熱が出ることはありますか?
日本ビーシージー製造株式会社が公開している説明では、BCG接種の主な副反応として挙げられているのは、接種した部位の治りにくい強い反応、脇の下のリンパ節の腫れ、皮膚の結核様の病変などで、発熱は主な副反応として記載されていません。BCGの後に熱が出た場合は、BCG自体の反応というより、たまたま重なった別の感染症である可能性を考え、上記の「生後3か月未満」や下の受診の目安に当てはまらないか確認してください。
手足が冷たいのに熱があるのはなぜですか?
この症状は、国によって扱いがかなり異なります。英国NHSは「手足が異常に冷たい」ことを999番(救急)に電話すべき危険サインの一つとして挙げています。一方、厚生労働省の保護者向けガイドは、手足の冷たさを発熱の初期にみられる普通の反応として扱い、「手足が冷たい時は暖かくし、体温が上がりきったら薄着にして涼しくする」という家庭でのケアの手順を示しています。この2つは「これは緊急サインか」というNHSの視点と、「熱の上がり下がりにどう対応するか」という厚生労働省の視点の違いによるもので、どちらか一方だけが正しいわけではありません。他の危険なサイン(ぐったりしている、呼びかけに反応が乏しいなど)がないか、あわせて確認してください。
熱を下げるために体を冷やす方法は?冷却シートは使っていいですか?
厚生労働省の保護者向けガイドは、「首の横・脇の下・足の付け根などに水で濡らしたタオルを当てる」「ぬるま湯で体を拭く」といった方法や、ぬるめのシャワーを勧めています。一方で、市販の冷却ジェルシートについては「要注意(窒息・誤嚥の危険)」と明記されており、乳児がシートを口や鼻に持っていってしまう事故のリスクがあるため注意が必要です。英国NHSも「厚着をさせすぎない」ことを勧める一方、「ぬるま湯や冷水で体を拭く(tepid sponging)ことは、震えを引き起こしてかえって体温を上げてしまうことがあるので行わない」としており、強く冷やしすぎないという方向性は共通しています。
発熱中にお風呂に入れてもいいですか?
厚生労働省の保護者向けガイドは、体を冷やす方法の一つとして、ぬるま湯でのシャワーを挙げています。機嫌が悪くなく、ぐったりしていなければ、無理のない範囲でぬるめのお湯に短時間入れること自体は妨げにはなりません。ただし、震えるほど冷たい水や氷水で無理に冷やすことは、英国NHSも「かえって体温を上げてしまう」として勧めておらず、本人が嫌がる場合は無理に入れる必要はありません。
1歳の熱は保冷剤や冷却枕で下げられますか?
厚生労働省の保護者向けガイドが勧めているのは、濡れタオルやぬるま湯を使った首・脇の下・足の付け根の冷却で、氷や凍った保冷剤を直接肌に当てる方法ではありません。同ガイドは市販の冷却ジェルシートについても窒息・誤嚥の危険を理由に注意を促しており、強く冷やすことよりも、本人が心地よく感じる範囲で対応することを優先しています。保冷剤を使う場合は、タオルで包んで短時間だけ当てるなど、低温やけどを避ける工夫をしてください。
熱があるとき、何度になったら病院・救急に行くべきですか?
厚生労働省の保護者向けガイドは、年齢を問わず「体温41℃以上」を早めの受診が必要なサインの一つとしています。米国AAPも「40℃(104°F)を超える体温が繰り返される」場合は受診・連絡の対象としています。ただし、これらの数字に達していなくても、生後3か月未満の発熱、ぐったりしている、初めてのけいれん、脱水の様子があるといったサインがあれば、体温の数字を待たずに受診してください。
発熱と一緒に発疹が出たら受診が必要ですか?
発熱に発疹が伴う場合は、自己判断せず医師に相談すべきサインの一つとされています。当サイトの発熱ガイドでも、発熱を伴う発疹はすぐに医師へ相談すべき状況の一つとして挙げています。発疹の見た目や広がり方はさまざまなので、写真を撮っておくと診察時に説明しやすくなります。
嘔吐や下痢を伴う発熱は、いつ危険信号になりますか?
厚生労働省の保護者向けガイドは、「危険な嘔吐・下痢の見分け方」として、突然勢いよく3回以上吐く、噴水のように吐く・胆汁のようなものを吐く、けいれんや意識の低下を伴う、体重減少(10%以上は重症)、血便、強い腹痛のいずれかがあれば「すぐに受診」としています。米国AAPも、生後12週未満の赤ちゃんが2回以上嘔吐した場合や、発熱に繰り返す嘔吐・下痢が伴う場合は受診・連絡の対象としています。
熱はあるけれど元気に遊んでいます。それでも受診は必要ですか?
このページで挙げた「生後3か月未満」「41℃以上」「ぐったりしている」「初めてのけいれん」「危険な嘔吐・下痢のサイン」などに当てはまらず、水分もいつも通り取れていて機嫌もそれほど悪くないなら、多くの場合は自宅で様子を見ながら過ごせます。ただし「元気だから大丈夫」と決めつけず、時間とともに機嫌や水分の取り方、体温がどう変化するかを見続け、様子が変わったらこのページの受診の目安を改めて確認してください。
歯が生えると熱が出ますか?
いいえ、本当の発熱にはなりません。米国AAP(HealthyChildren.org)は「多くの保護者は歯が生え始めると発熱すると考えているが、詳しい研究によって、これは歯が生えることによる本当の症状ではないことが示されている」と明言しています。英国NHSが挙げる発熱の主な原因一覧(かぜ、水ぼうそう、扁桃炎、予防接種など)にも歯生えは含まれていません。実際に38℃以上の発熱があり、同時に歯が生えかけている場合は、歯が原因ではなく、たまたま時期が重なった別の感染症を疑ってください。
解熱剤はいつから、どちらを使えますか?
パラセタモール(アセトアミノフェン)とイブプロフェンには、それぞれ使い始められる月齢と用量の目安があり、赤ちゃんや子どもにアスピリンを使ってはいけない点は各国の基準で共通しています。具体的な月齢別の使用条件や量の目安は、当サイトの発熱ガイドで詳しく解説しているので、使用前に必ずそちらの年齢別の目安を確認し、不明な点はかかりつけ医や薬剤師に相談してください。
熱が何日続いたら受診すべきですか?
米国AAPは予防接種後の発熱について「発熱が3日以上続く」ことを受診・連絡が必要なサインの一つとして挙げており、これは予防接種に限らず発熱が長引く場合の一般的な目安としても参考になります。厚生労働省の保護者向けガイドが挙げる「早めに受診」のサイン(生後3か月未満、脱水、ぐったりしている、初めてのけいれん、41℃以上など)も、熱の日数にかかわらず優先して確認してください。
発熱中の赤ちゃんに、家でできる基本的なケアは何ですか?
厚生労働省の保護者向けガイドが勧めるのは、厚着をさせすぎないこと、水分をいつもよりこまめに与えること、そして首の横・脇の下・足の付け根を濡れタオルやぬるま湯で優しく冷やすことです。冷やしすぎたり、逆に厚着をさせて汗をかかせようとしたりする必要はありません。体温を測った時刻と数値、機嫌や水分の取り方を記録しておくと、受診したときに医師に説明しやすくなります。
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