子育てのヒント
赤ちゃんが生まれた後の職場復帰:感情的なガイド
赤ちゃんが生まれた後の職場復帰の感情的複雑さをどう管理するか。罪悪感、分離不安、実践的な計画、そして多くの親にとって働くことが正しい理由。
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この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。
出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については日本小児科学会をご確認ください。
職場復帰という感情の現実——罪悪感はほとんどの親が経験する
育児休業を終えて職場に戻ろうとしているとき、理屈では説明しきれない、じわじわとした罪悪感を抱えているなら、あなたは決して少数派ではありません。復職した親を対象にした研究では、罪悪感は文化や収入、育休の長さにかかわらず、母親にも父親にも共通してもっとも多く報告される感情のひとつだとされています。この感情は、あなたの子育ての質や、子どもとの絆の強さ、子どもの育ち方の良し悪しとは関係がありません。それは、子どもを深く愛しながら、親に対して矛盾した、時には実現不可能な期待をかける社会の中で生きていることの、いわば副産物のようなものです。
このことを理解しておくと、二つの意味で助けになります。まず、自分の経験が特別なものではないと感じられること。罪悪感を抱くからといって悪い親というわけではなく、ほかの復職する親と比べて自分だけが罪深いわけでもありません。次に、罪悪感にまとわりつく「自分は何か間違ったことをしている」という暗黙の判断を、ある程度手放せること。ほぼすべての復職する親がこの感情を経験するのだとすれば、それは過ちの信号ではなく、社会が教え込んだ感情の言葉で表現された、子どもへの深い愛情の表れだと考えることができます。
働く親の子どもに関する研究結果は、心強いものです。質の高い保育が確保されていれば、働く親の子どもは働いていない親の子どもと同じように順調に育つことが、長年にわたる発達研究——たとえばアメリカのNICHD(国立小児保健・人間発達研究所)による大規模な追跡研究——で示されています。大切なのは物理的に一緒にいる時間の長さではなく、一緒にいるときの関わりの質と応答性です。仕事中は仕事に集中し、家にいるときは家族に集中する、という切り替えは十分に可能です。
「保活」——必要になる前から保育園を探し始める
日本で職場復帰を考えるうえで、もっとも大きな実務的なハードルは「保活」、つまり認可保育園に入るための一連の活動です。多くの自治体では、認可保育園への入園希望者が保護者の就労状況などに基づく指数(ポイント)で選考され、希望する園に入れるとは限りません。地域によって差はあるものの、希望通りに入園できず、いわゆる「待機児童」の状態になる家庭は今も存在します。復職の時期から逆算して、できるだけ早く情報収集と申し込みの準備を始めることが欠かせません。
多くの自治体では4月入園に向けて、前年の秋から冬にかけて一斉に申し込みを受け付けています。0歳児クラスのほうが1歳児クラスより入りやすい自治体もあれば、逆の自治体もあり、育休をいつまで取るかという判断にも直結します。市区町村の窓口やウェブサイトで、指数の算定方法や過去の選考結果(倍率)を早めに確認し、認可保育園だけでなく認可外保育施設や企業主導型保育、一時保育なども選択肢に入れておくと、選べる幅が広がります。
候補の園が絞れたら、必ず見学に行きましょう。保育士と子どもの人数の比率、部屋の雰囲気、保育士が子どもにどう関わっているかは、実際に足を運ばないとわからないものです。職員の入れ替わりの多さや、保護者との連絡方法、新しく入る子どもの慣らし保育の進め方についても聞いておくとよいでしょう。書類上は問題なさそうでも、なんとなく違和感を覚えたら、その感覚を大切にしてください。
復職後の数週間——週ごとに何が起こるか
勤務先の理解や保育の体制が許すなら、段階的な復職を相談してみる価値があります。最初の一、二週間は時短勤務や週の勤務日数を減らした形で始め、そのあとフルタイムに戻すというやり方は、親にとっても子どもにとっても新しいリズムに少しずつ慣れる助けになります。多くの職場は、こちらから具体的な移行期間の案を示して相談すれば、柔軟に対応してくれます。
復職して最初の一週間は、感情的にも実務的にももっとも大変だったと語る親が少なくありません。朝の支度は子どもがいると予測がつかず、これまで何でもなかった通勤が急に複雑な段取りに感じられ、離れる寂しさを抱えながら仕事モードに切り替えることには、想像以上に体力と気力を使います。この一週間は「生き延びること」を目標にしてよいのだと、自分に許可を出してください。仕事でも家庭でも、自分自身に対しても、期待値を大きく下げて構いません。
三週目、四週目あたりから、少しずつリズムができてきます。朝の支度に慣れ、登園時の子どもの様子も落ち着いてきて、仕事のペースも戻り始めます。六週目から八週目ごろには、多くの親が新しい生活が現実的にやっていけそうだと感じ始めます。調子の良い日と悪い日が入り混じりながらも、たいていの家庭は最初の二か月ほどで、どうにか回るリズムにたどり着きます。三か月経っても落ち着く気配がなければ、それは見直すサインかもしれません。保育の形が合っていない、仕事量が現実的でない、あるいは産後の不安が強く、専門家のサポートがあった方がよい状態なのかもしれません。
罪悪感に振り回されずに付き合う方法
罪悪感そのものは、役に立つものでも有害なものでもありません。それが問題になるのは、本当は自分や子どものためにならない判断を罪悪感が後押ししてしまうときや、慢性的な感情状態になって、あなたの心の健康や、一緒にいられる時間の質そのものを損なってしまうときです。目指すべきは罪悪感をゼロにすることではなく(それはおそらく不可能ですし、必要でもありません)、罪悪感との付き合い方を健やかなものにすることです。
多くの親にとって助けになる考え方の転換があります。「私は子どもを置いていってしまっているのか」ではなく、「今、子どもは誰と過ごしているのか」と問い直すことです。温かく、応答的で、注意深い大人に見守られながら過ごす一日は、親が働いていても、子どもにとって良い一日です。保育者や祖父母はあなたの代わりではありません——誰もあなたの代わりにはなれません——ですが、それでも本当に価値のあるものを子どもに与えています。あなたが離れている時間は空白ではなく、子どもが自分の世界には安心して信頼できる大人が親以外にもいると学ぶ機会でもあります。
実践としては、一緒にいられる時間の使い方を意識することも大切です。仕事から帰ったあとの切り替えの時間——スマホを置いて、たとえ15分でも子どもだけに完全に集中する時間——は、だらだらと一緒にいるだけの数時間よりも、親子関係にとって大きな意味を持つことがあります。親の応答性に関する研究では、繰り返し、時間の長さよりも関わりの質のほうが、安定した愛着や発達の見通しに強く影響することが示されています。
仕事中も子どもとのつながりを保つ
日中、子どもが元気に過ごしていると分かるだけで、仕事への集中の仕方が大きく変わる親は少なくありません。保育園によっては連絡帳アプリや写真での共有に対応しているところもあり、そうした仕組みがない場合でも、日中に一言の連絡や写真をお願いしてみるのは十分に理にかなっています。多くの保育者は、頼めば快く応じてくれるはずです。
ただし注意も必要です。頻繁に連絡を確認することは、安心につながるどころか、かえって不安を強めてしまうことがありますし、仕事に集中する妨げにもなります。「午前中の決まった時間に一度だけ確認する」といったように、自分なりのルールを決めておくほうが、四六時中気にかけているより長続きしやすいものです。祖父母に見てもらっている場合も、どんな内容の連絡をいつ欲しいか、事前に話し合っておくと、双方の不安を減らせます。
お迎えのときだけの特別な儀式を作るのも、意味のあることです。車の中で歌う決まった歌、いつもの挨拶の言葉、抱き上げるときのちょっとした所作——「今、戻ってきたよ」と伝えるものであれば何でも構いません。これは形だけのものではなく、離れていた時間のあとに親子が再びつながるための、本物の感覚的・情緒的な手がかりになります。特に小さな子どもは、言葉よりも先に親の体から伝わる雰囲気を感じ取ります。リラックスした、うれしそうな再会そのものが、何よりのメッセージになります。
授乳と仕事の両立
授乳を続けながら復職することは、段取りとしては大変ですが、十分に両立可能です。多くの親が、復職後も数か月にわたって授乳を続けています。鍵になるのは事前の準備です。復職日の2〜3週間前から、搾乳した母乳を冷凍で少しずつ蓄えておくとよいでしょう。授乳後に1日1回搾乳すると、母乳量が比較的多い時間帯を利用でき、赤ちゃんの直接授乳のリズムを崩さずに余裕を作れます。復職初日までに2〜3日分をストックしておければ、初日の不安がかなり軽くなります。
職場では、おおむね赤ちゃんが飲むのと同じくらいの頻度で搾乳が必要になります。そのためには、人目を気にせず使える個室と電源、そして母乳を保存する冷蔵庫や保冷バッグが必要です。労働基準法には、生後1年未満の子を育てる女性労働者が請求できる育児時間の規定があります。実際にどのくらいの時間・回数を認めてもらえるかは会社の就業規則によって運用が異なるため、復職前に人事担当者へ確認しておくと安心です。搾乳できる環境が整っていない場合は、復職前に相談し、整えてもらうよう働きかける根拠になります。
復職後の数週間で母乳の量が減ることはよくあり、それは失敗を意味するものではありません。職場での搾乳量は、実際の母乳分泌量を正確に反映しているとは限らず、職場での搾乳量が少なくても、直接授乳の時間には問題なく飲めている赤ちゃんも多くいます。水分と栄養をしっかりとること(当たり前に思えても、働く親は食事を後回しにしがちです)、可能な範囲でストレスを減らすことは、いずれも母乳の分泌を助けます。量について心配が大きいときは、断乳を考える前に、助産師など授乳の専門家に相談してみてください。
職場とのコミュニケーション
復職にあたってもっとも不安を感じやすいのは、実際にどこまで柔軟に対応してもらえるのか分からない、という点です。子どもの急な発熱、保育園の休園、乳幼児健診への付き添い、寝不足で本調子が出せない日——これらは小さな子どもを育てる親の生活における例外ではなく、日常そのものです。あらかじめどの程度の融通が利くのか、誰に相談すればよいのかを知っておくだけで、先の見えない不安はかなり軽くなります。
話しやすい上司であれば、復職の前後に、現実的にどこまで柔軟な働き方ができるかを率直に相談しておく価値があります。「特別扱いをお願いする」というより、「保育園の都合で急に休むことが起きたときに、チームとしてどう対応するのがよいか、あらかじめすり合わせておきたい」という、問題解決の相談として伝えるとよいでしょう。多くの上司は、直前になって毎回慌てて調整するより、事前に見通しを共有してもらうほうを歓迎します。こうした相談がしにくい職場文化であれば、それ自体が、今のライフステージにその職場が本当に合っているかを考える材料になります。
多くの企業には、法律に基づいて、3歳未満の子を育てる社員が短時間勤務(時短勤務)を選べる制度や、子どもの急な体調不良のときに使える看護休暇の制度があります。制度の具体的な条件や日数は会社ごとに異なるため、人事部に確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。今すぐ使う予定がなくても、自分にどんな選択肢があるかを知っておくこと自体が、交渉力を高めてくれます。
自分たちの「新しい日常」を見つける
「新しい日常」は、一度たどり着いたら終わりという到達点ではなく、状況が変わるたびに何度でも作り直していく、続いていく営みです。子どもの睡眠、保育の形、仕事量、パートナーの状況、自分自身の体力や心の状態——そのすべてが、時には同時に、時にはようやくバランスが取れたと思った瞬間を狙ったかのように揺らぎます。それを「自分がうまくやれていない証拠」としてではなく、「働きながら子育てをするとはそういうものだ」と受け止めること自体が、しなやかさのひとつの形です。
自分を回復させてくれる習慣は大切にしてください。眠れるときには眠ること——慢性的な睡眠不足ほど、忍耐力やその場に集中する力、問題解決の力を確実に削るものはなく、小さな子どもを育てる親の多くは、多かれ少なかれ睡眠不足を抱えています。短時間でも体を動かすことは、ストレスへの対処に思いのほか大きな効果があります。同じような時期を経験している親同士のつながりは、説明しなくても分かり合える安心感とともに、実用的な情報ももたらしてくれます。
そして、自分自身に本当の意味での余白を与えてください。生後数か月の子どもを抱えながら復職し、仕事でもそれなりに役割を果たし、子どもにも十分な愛情を注ぎ、なんとか自分自身の健康やパートナーとの関係も保とうとしている——それだけで、十分に大変なことをやり遂げているのです。ここでの「十分」は、基準を下げているのではなく、客観的に厳しいこの時期における現実的な基準です。長い目で見てうまくやっていける親は、あらゆる方向で完璧を自分に求めるのではなく、自分自身にも思いやりを持てる人たちです。
よくある質問
職場復帰にあたって罪悪感を抱くのは普通のことですか?
はい、罪悪感は復職時にとても多くの親が経験する感情で、あなたの子育てが不十分だからではありません。研究では、質の高い保育が確保されていれば、働く親の子どもも働いていない親の子どもと同じように順調に育つことが示されています。大切なのは一緒にいる時間の長さではなく、一緒にいるときの関わりの質です。
保活はいつから始めればよいですか?
できるだけ早く、理想的には妊娠中や出産後まもない時期から情報収集を始めるのがおすすめです。多くの自治体では4月入園に向けて前年の秋から冬に申し込みを受け付けており、指数(ポイント)による選考があるため、希望する時期に復職したい場合は逆算して準備する必要があります。詳しい制度やスケジュールはお住まいの市区町村の窓口で確認してください。
希望する保育園に入れず「待機児童」になってしまったら、どうすればよいですか?
認可外保育施設や企業主導型保育、一時保育、ファミリーサポート、祖父母の協力など、複数の選択肢を並行して検討するとよいでしょう。育児休業は保育園に入れないなどの事情があれば延長できる制度もあるため、勤務先の人事担当窓口やハローワークに相談し、自分の状況に合った延長や制度の利用を確認してください。
育児休業給付金について、どこに確認すればよいですか?
育児休業給付金は雇用保険から支給されるもので、金額や支給要件は勤務先を通じてハローワークに確認するのが確実です。制度や給付水準は変わることがあるため、復職の計画を立てる前に最新情報を勤務先の人事担当者かハローワークの窓口で確認しておくと安心です。
時短勤務はどのくらいの期間、利用できますか?
多くの企業では法律に基づき、3歳未満の子を育てる社員が時短勤務を選べる制度を設けていますが、具体的な対象年齢や勤務時間の条件は会社ごとに異なります。就業規則や人事担当者に確認し、自分の働き方に合わせて早めに相談しておくとよいでしょう。
子どもが保育園に慣れるまで、どのくらいかかりますか?
慣らし保育の期間や子どもの個性によって差はありますが、多くの子どもは数週間ほどで新しい環境に少しずつ慣れていきます。最初のうちは登園時に泣いたり、不安定になったりすることも珍しくありません。心配なことがあれば、保育士や乳幼児健診の場でかかりつけの小児科医に相談してみてください。
授乳をしながらフルタイムで働くことはできますか?
はい、事前の準備をしておけば十分に両立できます。復職の2〜3週間前から母乳を冷凍で蓄え始め、職場での搾乳の場所や時間について事前に会社と話し合っておきましょう。労働基準法に基づく育児時間の制度もあるため、詳しい運用は勤務先の人事担当者に確認してください。
復職後、新しい生活に慣れるまでどのくらいかかりますか?
多くの親は最初の2〜4週間がもっとも大変だと感じ、6〜8週間ほどで新しい生活のリズムが現実的に回っていくと実感し始めます。うまくいっているかどうかを判断するのは、焦らず3か月ほど様子を見てからにするとよいでしょう。
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