睡眠
6ヶ月の夜泣き・睡眠退行:急に眠らなくなる理由と、できること
生後6ヶ月で夜泣きがひどい、夜中に何度も起きる。「睡眠退行」とは何か、この時期に重なりやすい発達の変化、AAP・NHS・CDC・厚生労働省の情報に基づく対処のヒントをまとめました。
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この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。
出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については日本小児科学会をご確認ください。
「6ヶ月の睡眠退行」とは?
「睡眠退行」は医学用語でも診断名でもありません。それまである程度眠れていた赤ちゃんが、急に夜中に起きる回数が増えたり、寝つきが悪くなったり、昼寝を嫌がったりする時期を、保護者が呼ぶ言葉です。日本では、夜の泣きや夜中の目覚めを「夜泣き」と呼ぶことが多く、この記事では両方の言葉を扱います。この記事のために、米国小児科学会(AAP、HealthyChildren)、英国のNHS、米国疾病予防管理センター(CDC)、そして厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の該当ページを読みました。いずれも、「6ヶ月の睡眠退行」に決まった始まりや決まった長さがあるとは書いていません。そのため、ここに「○週間」という数字はありません。各情報源が6ヶ月前後について実際に述べていることだけをまとめます。
6ヶ月の赤ちゃんの睡眠が乱れる理由
6ヶ月前後は、いくつかの変化が同じ時期に重なります。情報源が挙げているのは次の点です。
- 睡眠そのものの発達:NHSによると、3〜6か月ごろには夜間の授乳が減り、長く眠れる赤ちゃんもいます。6か月ごろには夜に最大12時間眠ることもありますが、全員ではありません。
- 新しい体の動き:CDCの6か月の目安には、うつぶせからあおむけへの寝返り、うつぶせで腕を伸ばして上体を押し上げる、座るときに手で体を支える、が入っています。物を口に入れて確かめたり、ほしいおもちゃに手を伸ばしたりもします。
- 成長のスパート:英国NHS系のリーフレット(ウィラル・コミュニティ・ヘルス・アンド・ケア)は、6か月ごろと9か月ごろに成長のスパートがあり、赤ちゃんが甘えたり、ぐずったり、落ち着かなくなったりして、昼寝や夜の眠りが乱れることがあると述べています。
- 歯と空腹:NHSは、歯が生えるときの痛みや空腹が眠りを妨げることがあるとしています。
- 離乳食:同じリーフレットによると、離乳食の開始が、そのまま夜通し眠ることにつながるとは限りません。
これらが同じ数週間に重なることが、多くの保護者がこの時期に眠りの落ち込みを感じる理由かもしれません。ただし、確立した一つの原因ではありません。体の動きの発達が眠りを直接乱すことは、今回確認した情報源には書かれておらず、多くの保護者の実感として語られているものです。
6ヶ月で夜中に何度も起きるのは普通?
夜中に目を覚ますことは、赤ちゃんの眠りの一部です。NHS系の6〜12か月向けリーフレットは、この月齢の赤ちゃんが夜中の授乳でまだ起きるのはよくあることだと述べています。NHSの別のページでも、3〜6か月で5〜8時間以上続けて眠る赤ちゃんもいるが、全員ではないとされています。
一晩だけ眠りが悪くても、それは「睡眠退行」とは言えません。数日にわたって眠りが目に見えて変わり、機嫌や一日のリズムにも影響しているなら、気に留めておく価値があります。
6ヶ月の睡眠退行はいつまで続く?
信頼できる数字はありません。今回確認した情報源のどれにも書かれていないからです。成長のスパートや歯が生える時期、新しくできるようになることの長さについても、数字は示されていません。眠りの悪い状態が長く続くときや心配なときは、日付を待たずにかかりつけの小児科医に相談してください。
眠りが悪いとき、まず確認したいこと
睡眠退行を疑う前に、情報源が挙げている単純な原因を見直してみてください。
- 空腹:NHSによると、赤ちゃんはおなかがすいて夜中に目を覚ますことがあります。
- 室温:NHSは、暑すぎたり寒すぎたりしても眠りが妨げられると述べています。
- 歯の痛みや病気:歯が生えるときの痛みや病気も眠りに影響します(NHS)。
- 環境や日課の変化:NHS系のリーフレットは、旅行や引っ越し、預け先の変更、保護者の仕事復帰、自分の部屋への移行(6ヶ月から)なども睡眠に影響しうるとしています。
- 生活リズム:起きている時間の長さや就寝前の過ごし方が、今の月齢に合っているかも見直せます。詳しくは下の項目で。
これらに当てはまらず、数日にわたって眠りが悪い状態が続くなら、次の一歩は小児科医への相談です。
6ヶ月の夜泣き・睡眠退行にできること
- 同じ就寝ルーティン:NHSは、お風呂、パジャマ、絵本、部屋を暗めにする、おやすみのキスとハグ、といった簡単で落ち着ける就寝の流れを勧めています。寝る直前に興奮したり刺激が多すぎたりすると、また目が覚めてしまうこともあります。英国NHS系のリーフレットは、寝る前の1時間は画面(テレビ、タブレット、スマートフォン)を使わないよう勧めています。
- 夜は静かに:NHSは、夜は明かりを低く、あまり話さず静かな声で、必要がなければおむつも替えず、遊ばずに過ごすと、夜は眠る時間だと赤ちゃんが少しずつ学ぶと述べています。厚生労働省の睡眠ガイドも、夜中に部屋を明るくしたり動き回ったりすると再び寝つくのに時間がかかることがあるため、照明を使う場合は明るさを落とすよう述べています。
- 落ち着いて応じる:NHS系のリーフレットは、赤ちゃんの求めに応えながらも、落ち着いた対応をするよう勧めています。厚生労働省のガイドは、あやしてもなかなか寝つけないとき、少し間をおいて様子を見てもよいと述べています(月齢を限った記述ではありません)。
- 昼の光:同じリーフレットは、赤ちゃんが起きたら日光を浴び、夜は暗い環境にして、睡眠と覚醒のリズムを整えるよう勧めています。
- 起きている時間を見直す:睡眠と睡眠の間隔が、今の赤ちゃんの一日に合っているか確認しましょう。月齢別の目安は生後6ヶ月の睡眠スケジュールをご覧ください。
- 記録をつける:数日間、睡眠、授乳、おむつを書き留めると、パターンが見えてきて、小児科医に相談するときにも役立ちます。
どの月齢でも、睡眠は「あおむけ」「平らな面」「赤ちゃん専用の寝る場所」が基本です(AAP)。厚生労働省の睡眠ガイドも、寝返りが自分でできるようになる1歳頃までは、柔らかすぎる寝具を避けて、あおむけに寝かせるよう述べています。
小児科に相談したほうがよいとき
心配なときは、いつでも小児科医に相談してください。情報源が挙げている具体的な目安は次のとおりです。
- AAPは、夜中に起きる場合の相談の目安として、体重が順調に増えていない、授乳・ミルクが十分にできていない、おしっこやうんちの様子がいつもと明らかに違う、といった点を挙げています。
- NHSは、赤ちゃんの眠りに問題があるときや、日課について助言がほしいときは、相談するよう述べています。
前後の時期
前後の時期については、4ヶ月の睡眠退行と8ヶ月の夜泣き・睡眠退行をご覧ください。すべての月齢を一覧で見たいときは、睡眠退行の完全ガイドへ。
よくある質問
6ヶ月の睡眠退行は病気ですか?
いいえ。「睡眠退行」は医学用語でも診断名でもありません。それまで眠れていた赤ちゃんが、急に以前より眠れなくなったように見える時期を、保護者が呼ぶ言葉です。この言葉の背後に、はっきり確立した一つの状態があるわけではありません。
6ヶ月なら朝まで通して眠るものですか?
一概には言えません。NHSは、生後3〜6か月ごろには夜間の授乳が減り、5〜8時間以上続けて眠る赤ちゃんもいるが全員ではないと述べています。また、6か月ごろには夜に最大12時間眠ることもあるが、歯が生える痛みや空腹で眠りが妨げられることがあるとしています。
離乳食を始めると夜よく眠るようになりますか?
必ずしもそうではありません。英国NHS系のリーフレット(ウィラル・コミュニティ・ヘルス・アンド・ケア)は、離乳食の開始はわくわくする時期だが、それだけで夜通し眠るようになるとは限らないと述べています。
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